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悪霊島 [音楽 Music]

今、日本に戻ってきているのだが、アマゾンで頼んでおいたCDのうちの1枚がこれ。『悪霊島』のサウンドトラック。ここ最近”葬送曲”という記事を書いていて、また記憶がよみがえり、『悪霊島』の音楽としてのレット・イット・ビーを聴きたくて購入したのだ。

僕のレット・イット・ビー体験は、悪霊島が最初のものだった。角川春樹が時代の寵児となった1980年代、あの頃僕は少年時代のまっただ中にあった。そしてその時代の頂点で出会った一つの音楽。その曲で僕自身も否応なく変わらざるを得なかった。それにしてもビートルズは僕にとってなんだったのか、そしてあの曲は。今思うにあの曲を初めて聴いたあの日々こそもう二度と足を踏み入れる事のかなわぬ、魂の聖域だったのかもしれない。

その記憶はいつも、体育館で体育座りをして、ステージの方を見ている小学校4年生の頃の僕につながる。音楽の発表会だったのだ。自分のクラスが何を演奏したかは覚えていない。いつも記憶として蘇るのは、別のクラスが歌った「レット・イット・ビー」なのだ。そのとき僕は、ステージを見ながら、「なんで悪霊島の主題歌を学校の音楽発表会で歌うんだろう」と不思議に思っていたのだ。

1981年当時の日本ではテレビをつければ鵺が鳴きまくり、レット・イット・ビーの音楽がかかっていたのだ。角川映画の時代を席巻した宣伝手法は、子どもに記憶を鮮明に植え付けるほど、強烈なものだった。

あれから何年という時も杉、僕も心に深い傷を負った。でも金田一さん、あのステージで演奏されたレット・イット・ビーは、やはり僕にとって二度と戻ってこない、めくるめく夢幻の旅でもあった。

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