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007オクトパシー [音楽 Music]

『ロシュフォールの恋人たち』と一緒に買ったサントラが『007オクトパシー』。帯付きでなければ買わなかった。小学校5年生の頃、貸レコード屋で手にしたあのレコードが欲しかったのだ。
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想像していたジャケットと違ったのだが、小学生当時の僕が手にしたのはこれだったのだろう。このオクトパシーのレコードを手に入れた事で、2週間ほど前に購入したレコードの存在が、僕の中で俄然価値を増した。実は2週間前に、新宿のディスクユニオンで買ったレコード2枚があまりパッとしなかったことが、どうも今回レコードに散財するという事態を招いたようなのだ。

その2枚のうちの1枚とは、このレコード。
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1984年ロサンゼルスオリンピックのレコードである。

僕の中でオクトパシーは1984年のロサンゼルス五輪の記憶に直結する。そのことは以前にも書いた。

http://fuyublog.blog.so-net.ne.jp/2013-12-04

この記事を書いた2013年12月4日の頃、僕は自分がロサンゼルスに住むことになるなど思ってもみなかった。リタ・クーリッジの声とともに、記憶を30年以上持ち続け、今僕は、その記憶の源泉であるロサンゼルスにいる。今回、日本から戻る時に、オクトパシーのサントラと、ロサンゼルス五輪のレコードをいっしょに持って。

僕が小学校の卒業文集で(たいていどこの小学校でもそのような作文集は作成すると思うが)、いったい何を書いたか告白しよう。タイトルは「ロサンゼルスオリンピック」だったのである。通常、どの小学生も、小学校6年間の中で一番思い出に残っている学校生活のことを書くと思うのだが、僕はその中でただ一人だけ、時事をテーマにしたことを書いたのだ。当時の担任の先生に、ロス五輪について書きたいけどいいですか?と尋ねたら「それがあなたにとって最も思い出に残っていることならいいよ」と言われたことを覚えている。

いや、一番記憶に残っていることではなかったのだ、ただ自己顕示欲だけが優先されたのである。自分はこんなことも知っているのだ、ということを誇示したかっただけなのだ。内容は他愛もない。アフリカ系アメリカ人が活躍する五輪と、その背景にまだ残っている人種差別について、アメリカはフェアではない、というようなことを書いたのである。

その後、そのようなことをしたこが気恥ずかしく、思い返したくもなく、文章も二度と読み返したこともないのだが、30年以上が経過して、ロサンゼルスに来ることができ、その嫌な記憶を初めて許すことができたのだ。

くだらないアイデアであるが、いつかこの2枚のレコードを持って、ロサンゼルス・オリンピックの会場であるコリセウムに行き、写真を撮ってみようか。傍から見れば、奇妙な行動にしか見えないが、僕にとっては意味のある写真になるだろう。
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ロシュフォールの恋人たち [音楽 Music]

土曜日に、もう一度Arts C Soundtrackに行ったのだ。前日に会計をしている際に見つけた『ロシュフォールの恋人たち』のピンクのジャケットのものが高価であるにも、どうしても欲しくて行ったのである。『ロシュフォールの恋人たち』を僕が知ったのは、FLIXという映画雑誌の特別号であった、この雑誌はとっておいてある。映画とファッションについての特集号で、その中で数ページが『ロシュフォールの恋人たち』を紹介していた。

その後CDで『ロシュフォールの恋人たち』のサントラを手に入れ、夢中になった。1997年当時、ビタミンカラーが流行した時があり、僕の部屋も一気にビタミンカラーのインテリアで統一されていった。フランフランがあちこちに出店しだしたころで、渋谷のパルコにあったフランフランで、いくつものCDジャケット飾れる白い木枠のフレームを買い、部屋に置いた。そこに飾ったCDには、「ロシュフォールの恋人たち」、ディヴァイン・コメディの「リベレイション」であったり、レニー・ニーハウスの「ザウンズ」であったりしたのだから、その色彩感覚は分ってくれるだろう。

当時パルコにスミスという文房具屋さんがあった。僕はその文房具屋さんに飾られていたロシュフォールの恋人たちのレコードに憧れたのだった。
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『ロシュフォールの恋人たち』のレコードは、レコードを再び買い集めだした後も、いくつかのレコード店でみたのだが、そのジャケットは、クライマックスの大人びた衣装の双子の姉妹のイラストであり、その大人びた双子は、後年発売される『ロシュフォールの恋人たち』完全盤のジャケットでも使われるのだが、『ロシュフォールの恋人たち』はこのピンクのイラストのこのジャケットでなければいけないのだ。
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今日買ったレコード、CD [音楽 Music]

午前中は区役所に用事があり行ってきた。時間がかかるかなと思ったらあっという間に終わった。その後、前から行ってみたかったArts C Soundtrackというサントラ専門店に行ってきた。高田馬場から歩いて行ったのだが、閉店間際に入ってしまい、追い出されるかな、と思いきや、店主さんは快くレコードを好きなだけ見させてくれた。

1.さらば愛しき女よ

カット盤なのが惜しいですが『さらば愛しき女よ』のレコードを発見。CDの欠点は、別の作品とのカップリングであることで、こちらは『さらば愛しき女よ』単独です。素晴らしい。
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2.ブルーサンダー

映画はあまり面白くなかったのですが、テーマ曲が昔から好きなので購入。しかも帯つき。日本でレコードやCDを買うならば、やはり帯付き、紙ジャケCDがいい。ブルーサンダーのロケ地を調べたらロサンゼルスですね。DVD持ってたっけ...あとで探してみよう。
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このブルーサンダーのサントラは、ヴァンゲリスのブレードランナーに近い雰囲気がある。ブルーサンダーの主題は、未知との遭遇の主題と同じく、もしエイリアンと遭遇したらコミュニケーション手段に使うべき主題だ。

この2枚を持って、レジに差し出したら、3枚2000円のコーナーがありますよ、と教えてくれた。閉店時間であったはずなのに、見ても良いですかというと、どうぞどうぞ、とのこと。そこで次の3枚を購入。

3.007私を愛したスパイ
007のテーマ曲の中でも僕はこのカーリー・サイモンの歌うテーマ曲が好きだ。リアルタイムで見ていないのだが、大学生の時、自分の中で007ブームがあり、特に私を愛したスパイの海のシーンが大好きだった。
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4.失われた地平線
ロサンゼルスのレコード店で見つけるのは決まって味気ない真っ白なジャケットの見本品のもので、このような綺麗なジャケットは初めて見た。

5.キングコング
これはジェシカ・ラング主演のリメイクの方のサントラ。映画は見た事がない。
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さらに帯付きコーナーというのも見つけ、次のレコードも購入。

6.エクソシスト2
前にエコーパークの近くのパーマネントレコードに行った時に見つけ、次来たら買おうと思っていたのだ。こちらは帯付きでなおさら良い。
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Arts C Soundtrackの後は、高田馬場のディスクユニオンに行って、次のCDを購入。

7.ライオット/サンダースティール
リマスター盤。これだけ好きなアルバムなのだから、リマスター盤を持っていて良いだろうと思い購入。サンダースティールの音質は元々非常にクリアで良い録音なので、なんの不満もないのだが、リマスターで聴いたら、さらに音圧が増しており、買って正解。
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8.アーマード・セイント/マーチ・オブ・ザ・セイント
伊藤政則の『ヘヴィメタルの逆襲』の巻末ディスコグラフィにも載っていた。いままで聴いた事がなかった。なかなかしっかりとしたヘヴィロックです。紙ジャケでもなく帯もないのに買った決め手は、裏ジャケを見て。なんとアーマード・セイントもマッドマックス2の落し子だったとは。
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この2枚を持って、レジに行ったら、ディスクユニオンでも3枚買うとそれぞれ10%、20%といった割引になりますよ、とのこと。なら、と思って、次のレコードを購入。

9.ザ・ディープ
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DVDも持っているのだが、いまだに見た事がない。映画のチラシで僕には思い入れのある映画だ。中を見ると素晴らしい事に、映画をイメージさせる青い透明レコード。当時、ザ・ディープは大々的に宣伝されたのだろう、本、レコード、と『ザ・ディープの世界に飛び込め』のようなキャッチコピーで展開されている。
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さらに素晴らしい事に、ポスター付き。
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なんのことはない、レコード屋さんの販売戦略の手のひらで楽しくも見事に転がされているだけだ。
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Kate Bush / Interview [音楽 Music]

先日、ディスクユニオンで買ったレコード。ケイト・ブッシュのインタビュー。レコードは必ず真ん中に穴が開くのだから、ちょっと絵の印刷レイアウトを考えられないものだろうか。A面、B面、両方ともよろしくない。
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さかしま/コックニー・レベル [音楽 Music]

なぜコックニー・レベルのアルバムを買ったのかというと、Amazonのあなたへのおすすめに出てきたから。おそらくBIBAの周辺のアーティストを調べていて、そのようなおすすめがでてきたのだろう。帯にはMASA ITO COLLECTIONとあり、あの伊藤政則の虎の子だというのだから、これは期待ができる。プレミアが付いていたのであるが、えいや、とクリックしてしまったのは、ジャケットの存在感だけでなく、さかしま、というまさにデカダンスの象徴であるユイスマンスの作品と同じ邦題を与えられている、その独特の佇まいからである。

聴いてみて、デヴィッド・ボウイのフォロワーですね。確かに非常に良いアルバムです。
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Dancing Undercover / RATT [音楽 Music]

ディスクユニオンの御茶の水店に行き、いろいろと買う気満々だったのだが、なんともあまり欲しいものがない。1時間以上、店内をうろうろして、何も買わないで帰るのもつまらない、と思い、まずラットのダンシング・アンダーカヴァーの紙ジャケを買った。ラットは結局、ラウンド・アンド・ラウンドを超える曲を作る事ができず、最後の最後までもがき苦しんだバンドのように思える。

いま聴いてみると、良い曲も多いのだが、どうしてもラウンド・アンド・ラウンドと比較してしまうのだ。
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僕は現在、カセットテープを聴く環境がないのだが、捨てられないカセットテープというものがあり、そのうちの一つがラットの情欲の炎だ。このThat'sのテープのデザインは非常に秀逸なもので、このテープのデザインに思い入れがある。他にこのテープにはオジー・オズボーンのブリザード・オブ・オズを入れていたが、そちらは捨ててしまった。
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中学2年生の頃、学校のおそらく社会科見学とかそのような行事で、どこかにバスで出掛けたのだが、バスの中で好きな曲をかけても良い、ということになり、僕はこのラットの情欲の炎をかけてもらったのだ。カセットテープを持っていたということは、行く前に、かけてほしい人はテープを持ってくるように、といったことが旅のしおりにでも書いてあったのだろう。
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悪霊島 [音楽 Music]

今、日本に戻ってきているのだが、アマゾンで頼んでおいたCDのうちの1枚がこれ。『悪霊島』のサウンドトラック。ここ最近”葬送曲”という記事を書いていて、また記憶がよみがえり、『悪霊島』の音楽としてのレット・イット・ビーを聴きたくて購入したのだ。

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僕のレット・イット・ビー体験は、悪霊島が最初のものだった。角川春樹が時代の寵児となった1980年代、あの頃僕は少年時代のまっただ中にあった。そしてその時代の頂点で出会った一つの音楽。その曲で僕自身も否応なく変わらざるを得なかった。それにしてもビートルズは僕にとってなんだったのか、そしてあの曲は。今思うにあの曲を初めて聴いたあの日々こそもう二度と足を踏み入れる事のかなわぬ、魂の聖域だったのかもしれない。

その記憶はいつも、体育館で体育座りをして、ステージの方を見ている小学校4年生の頃の僕につながる。音楽の発表会だったのだ。自分のクラスが何を演奏したかは覚えていない。いつも記憶として蘇るのは、別のクラスが歌った「レット・イット・ビー」なのだ。そのとき僕は、ステージを見ながら、「なんで悪霊島の主題歌を学校の音楽発表会で歌うんだろう」と不思議に思っていたのだ。

1981年当時の日本ではテレビをつければ鵺が鳴きまくり、レット・イット・ビーの音楽がかかっていたのだ。角川映画の時代を席巻した宣伝手法は、子どもに記憶を鮮明に植え付けるほど、強烈なものだった。


この動画の7:30より悪霊島の当時のCMが見れる。LET IT BEがそのまま使われている貴重なCMだ。

鵺とは伝説上の動物であり、その想像される姿は決して鳥類とは限らず、トラの胴体を持つ大柄な獣である。しかしトラツグミという鳥の鳴き声が、鵺の鳴き声であると考えられたため、悪霊島でそのキャッチコピーが使われたのだ。


悪霊島のCMを見返せば、ちゃんと最後に反響しているのはトラツグミの鳴き声である。

届いたCDを聴いてみて少し落胆したのは収録されている、レット・イット・ビー、およびゲットバックは、権利の関係からソフト化ができなかったため、それぞれレオ・セイヤーとビリー・プレストンによるインストゥルメンタル曲に差し替えられている。

もちろんオリジナルの方が良いのに決まっているが、ビートルズの曲には、和声、旋律、それ自体にマジックが宿っているのであり、このインストゥルメンタル版に差し替えられたサウンドトラックも十分魅力を維持することに成功している。権利の問題という困難をなんとか乗り越えてソフト化してくれたレコード会社に感謝したい。

権利をマイケル・ジャクソンの遺族が持っているのかどうかしらないが、ぜひ権利者の方には、日本のファンにとって、悪霊島という映画は、ビートルズのレット・イット・ビーの重要な側面にフォーカスを当て、そしてある時代を象徴する大切な作品であることを知って欲しい。そしていつか映画が公開された当時の状態でのソフト化を許して欲しいのだ。

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あれから何年という時も過ぎ、僕も心に深い傷を負った。でも金田一さん、あのステージで演奏されたレット・イット・ビーは、やはり僕にとって二度と戻ってこない、めくるめく夢幻の旅でもあった。


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Orpheus Ascending [音楽 Music]

駐車料金は高いのだけれど、今日は現金もなかったので、慣れているカリフォルニア・プラザに停めた。そこから歩いて、U2のWhere the streets have no nameのロケ地まで歩いて行ったのだが、道中にThe Last Bookstoreがあり、立ち寄った。本だけでなくレコードもかなり取り揃えている。本当にこのお店は素晴らしい。ハーストにとってのザナドゥは巨大な城なのだろうし、オリビア・ニュートン・ジョンにとっては永遠の命を与えられたパシフィック・オーディトリウムなのだろうけれど、僕にとっての桃源郷は、The Last Bookstoreがまさにそれだ。

さてThe Last Bookstoreで買ったレコードは2枚あり、先に手にしたのがこれ。完全ジャケ買い。中身もアーティストもまったく知らない。今、聴いているのだが、本当に素晴らしい。ジャケ買いに外れなし。これは相当な名盤ですね。ちょっとこの後、アーティストの正体を調べますけど、おそらく僕が知らないだけで相当高名な、評価の高いアーティストでしょう。

今、B面聴いてますけど、素晴らしいな。いままでジャケ買いを数多くしてきたが、これはちょっと宝くじで1等をとるぐらいの引きですね。大名盤。

ちょっとあまりにも驚いたので、生まれて初めてアマゾンでレビューを投稿してしまった。
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葬送曲 [音楽 Music]

以前、憂鬱になるとビートルズのところに戻っていく、と書いた。あるいは憂鬱になると葬送曲を聴くとも書いた。そしてレット・イット・ビーが葬送曲であるという説明もした。

http://fuyublog.blog.so-net.ne.jp/2012-03-18

そういえば僕にとって原点回帰のような音楽があり、憂鬱になるとその音楽を大音量でかけるというものが、もう一つあった。そしてここ最近、その音楽を聴き続けており、この1週間にも満たない期間に、不思議にもその音楽、あるいはその音楽が使われた映画に言及することが何度もあり、その一連の顛末をここに記しておこうと思ったのだ。

まず1週間ほど前、そう僕にとって非常にストレスのかかる仕事を控えた土曜日、会社で少し仕事を片付け、家に戻る途中の車の中で、印象的な音楽がラジオから流れてきたことがすべてのはじまりだった。僕はその音楽を、サウンドハウンドで検索をかけたく、音楽が終わってしまわないことを願い、家の前に車を停め、急いで携帯を操作し、サウンドハウンドでその曲の正体を確かめた。それはこの曲である。



Cage the Elephantの Troubleという曲だ。そしてYou Tubeでちゃんと聴いたとき、この曲がある曲と瓜二つであることにすぐに気づく。気に入るに決まっている。これはピクシーズのWhere Is My Mind?とまったく同じではないか。そうだ。Where Is My Mind?こそ、僕が憂鬱になったときに大音量で聴く曲の代表格ではないか。なぜこの事実がつながらなかったのだろう。



これだけ曲が似ていると、剽窃であるとか非難がおこりそうなものだが、自分にもそのような感情はまったくなく、インターネット上でもそのような意見は見当たらない。類似であるという指摘はもちろんあるが、非難はない。なぜか。Cage The Elephant は完全にWhere Is My Mind? を深層において理解し、解体し、再構築し、新しい感動を作り上げているからだ。そこには21世紀にまたWhere Is My Mind?の感動を呼び起こしてくれたという感謝しかないのだ。

そして僕は、Cage The Elephant の Trouble から、一連の事実がつながっていくのである。Cage The Elephant の Troubleも葬送曲なのだ。誰のための葬送か?このビデオクリップは老いたガンマンの死から始まる。この曲は死から始まっているのである。Cage The Elephant は Where Is My Mind?の本質を見抜いたのだ。それが死から始まっている音楽なのであると。

その事実に最初に気づいたのはデヴィッド・フィンチャーである。『ファイトクラブ』のエンディングで彼はWhere Is My Mind? を使った。あの時、主人公は、マーラにこう言った「大丈夫。これからすべてうまくいくよ」。あれはエンディングであった。しかしタイラー・ダーデンの死、ロサンゼルスの高層ビル群の破壊という、終末、エンディングからの始まりであったのだ。

レット・イット・ビーに、葬送曲としての性格を初めて見出したアーティストはケイト・ブッシュである。そしてその性格を初めて映画で可視化したのは『悪霊島』であった。ならば僕は断言しよう、Where Is My Mind? に葬送曲としての性格を初めて見出した映画は『ファイトクラブ』であり、アーティストはCage The Elephantであると。

レット・イット・ビーが葬送曲であることは、もう多くの人が気づいていることなのだ。僕はあの2017年8月17日のバルセロナにおけるテロの後、人々が惨劇の現場に集まり歌った歌がLet It Beであることに、至極納得するのである。

そして僕は葬送曲(Funeral March)と鎮魂歌(Requiem)の明確な違いに気づいたのである。後者が死のための音楽、終わらせるための音楽であるのに対し、前者は死から始まる音楽なのだと。だからこそ葬送曲は、人が絶望に陥った時に聴くべき曲なのだと。
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Kimono My House / Sparks [音楽 Music]

このCDのライナーノーツにも書かれているが、ジャケ買いをした紙ジャケCD。しかしほとんど聴いていなかった。最初の1曲目が、クイーン風の曲調で、アバンギャルドな音楽で、しかし僕には奇をてらいすぎているという風に聴こえ、あまり評価しなかったのである。
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